雪の思い出

中学生の頃。 
雪がたくさん積もった時があった。 

朝、友人と3人で 
いつもの「公園を突っ切る」コースを通って登校。 

公園はまだあまり人が通っていないのか、 
地面は全体が雪で白かった。 

私達は安っぽい学校指定のスニーカーを濡らしながら 
なるべく先達の足跡を踏むようにして前へ進んだ。 

確か私は一番前を歩いていたのだが、 
あと少しで公園を出るというあたりで 
滑って後ろにひっくり返った。 


今 


雪で滑ってひっくり返ったと思ったでしょう。 
私もこの瞬間はそう思いましたよ! 

でも足元を見たら、どうやらワタクシ、 
雪の下に隠れていた犬のフンを踏んで 
滑ってしまったようでした。 


「サイアクや・・!!」 
3人が各々そう思っているだろう時、 
たまたま通りがかったオジサン(犬の散歩中)が 
私に向かってこう言いました。 

「今日は朝からウンがついてるな!ガハハ!」 


私はハハハと合わせて笑いながらも 
もしかしてソチラのお犬様のではないですよね? 
と思ったがそれは聞かなかった。 


そんな漫画みたいなやりとりの後、 
恐る恐るお尻の辺りを見たところ 
幸いにして 
制服にはアレはつかずにすみ、 
心の暖かい友人達は 
「私なんて髪にフンついた事あるからね!」 
とか言って自らの失敗談を話す事で 
私を励ましてくれました。 


優しいよね・・ 


多分クラスの男子に見られていたら 
恐ろしいあだ名をつけられたに違いありません。 

ちなみにこの日、 
特に良いことは起こりませんでした。 

ガハハ! 

p046.jpgp047.jpg
写真:今週末まで神保町でやっている雪だるま祭りの一部。 
作品名 左「だるま落とし」 右は見忘れた

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東京葛飾生まれ。 江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。 ツイッターアカウントpekorinnote

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